一般社団法人を作るにあたって,「どんな名前にするかな」としばらく考えていました。そりゃなんかカッコいいのがいいんだろうけれど,やはり自分が一番大事にしたいことを表現しないと意味がないよなと。
自分がICTを使って何がしたいかというと,教育現場に「余白」の時間を作りたいのです。
学校の先生達の激務がようやく社会に知られるようになって,少し危機感も出てきたような気がします。それでもまだ「企業はもっと激務だ」とか「先生が世間知らずなだけで甘い」なんてことも言われてしまうのは残念です。本当にみんな忙しい。この辺りはまた別の機会にお伝えしたい。
先生に余白の時間がないと,生徒のことを考える時間も持てないし,授業の準備だって十分にはできないし,自分の知識やスキルを充実させる機会も得られない。そんな先生に自分の子どもを預けたいですか? そんな先生ばかりの学校で良い教育なんてできるでしょうか?
もっと大変なのは生徒です。
クラブの朝練があって6時から登校。授業が終わるのが15時位。その後クラブが19時まで。帰宅して食事して入浴して21時。それから宿題や予習復習で24時。残業プラス持ち帰り残業が毎日続くようなものです。
こんな生活で「創造的な活動」なんて出来るわけがないと私は思います。
ICTを使って,学びだけではなく,学校生活全体を効率化して少しでも学校生活に「余白」の時間を作りたい。実際にSTEAM教育をこの数年間続けてきて切実な思いです。
「SNSで空の画像をアップするやつは・・・」なんてことも言われますが,日々の暮らしの中で,顔を上げて空を見る余裕もないようでは,余白なんて言ってられません。この画像はちょっと早く帰れる日に正門を出て見えた夕暮れ。
こんな夕暮れの色にインスパイアされて何かが「創造」されるんじゃなかろうか。
みんなに「余白」を作るためにYohaku Educationを立ち上げました。
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